J-REI丁も新たなステージへ

J-REI丁も新たなステージへ

アジアREITの隆盛を背景にJ-REITも躍進してきた。日本銀行が2010年11月に500億円のREIT購買プログラムに着手したことも市場に大きなアナウンスメント効果をもたらした。国土交通省の不動産投資市場戦略会議ではアップリートの創設など多くの提言がなされ、J−REITの資金調達や財務体質強化を図る動きも加速した。

 

J-REITはさらなる外部成長に向けた増資の途に就き、2011年の安定的な不動産コア市場の発展に寄与するとみられていたが、震災の発生を受け、現在、いったん様子見状態となっている。今後の市場におけるリスク回避姿勢を懸念し、震災後市場を下支えするため、日本銀行もREIT買い入れにさらに500億円規模の基金を積み増した。一方、この間に保有資産の安全欧の確認などを優先し増資を繰り延べたREITもあり、一時的な動きにとどまるか注目したい。

 

ただし、耐震性に優れた良質な大都市オフィスビル投資が主流のJ-REITのポートフォリオには震災による直接の被害はほとんどなく、市場の懸念が打破されれば、J-REITが中長期的にわが国の不動産投資市場を牽引する重要な存在であることには変わりなく、引き続き見守っていきたい」と、シーピー・リチャードエリス キャピタルマーケット部門エグゼクティブマネージンクディレクター、小笠原行洋は分析する。

 

今後は震災復興をめざした金融環境の緩和も予測され、震災後の日本経済の先行き、および投資家のマネー動向を注視しつつ、jトREITと不動産投資市場の安定的な推移を期待したい。